新卒が仕事できないと感じた時の対処法は？ クビにはならない？

「同じミスを繰り返してしまう」「同期より仕事の覚えが悪い」など、不安や焦りを感じながら働いている方はいませんか。

やる気満々で入社したけど、仕事が全然できず、周囲に迷惑をかけている事実に落ち込む新卒者は少なくありません。

そこで本記事では、新卒で仕事ができないと感じた時の対処法を紹介します。

クビにならないかと1人で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

新卒が仕事ができないの当たり前？

新卒社員がすぐに仕事ができるようになるのは難しいといえるでしょう。

なぜなら、スキルや経験が不足している、仕事に慣れていない、新たな環境や緊張からパフォーマンスが十分に発揮できないなどの理由があるからです。

ここでは、新卒が仕事ができない当たり前の理由を詳しく解説します。

現状、仕事ができないことで悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

社会人としてのスキル・経験不足

新卒社員が初めて直面するのが、社会人として必要なスキルと経験の不足です。学生生活では得られない能力であり、取得には時間と実践が必要になるでしょう。

たとえば、多くの仕事には特定のスキルが必要です。プログラミングやデータ分析、デザインなどの専門知識や技術が求められる場合、経験者でもなければ短期間で習得するのは難しいでしょう。

また、会社で働くためには、コミュニケーション能力が必要です。相手の立場を理解し、誤解を防ぎ、自分の意見を適切に伝える能力が要求されます。

しかし、新卒社員に高いスキルを求めるのはナンセンスです。すぐに習得できるはずがないため、最初の数年間は学習と成長に集中するほうが現実的といえるでしょう。

仕事に慣れていない

新卒社員は、社会人生活のリズムや仕事自体に慣れていません。性格にもよりますが、新たな環境への適応には一定の時間を要するものです。

たとえば、仕事に慣れるためには、自分の職務とその業務が組織全体でどのように機能するかを理解することが重要です。

業務の流れはもちろんのこと、期待される成果や他の部署やチームとの関連性など、手元の業務だけで精一杯の新卒者がすぐに理解するのは難しいでしょう。

そのため、全体を見れるほど仕事に慣れるまでには時間が必要です。誰でも通る道ですから、新卒で入社したてなら、なおさら自分自身を厳しく評価しすぎないようにしましょう。

環境の変化や緊張でパフォーマンスが発揮できていない

新しい環境や緊張によって最高のパフォーマンスを発揮できない場合もあります。

何もかもが初めてのことですから、戸惑うのは当然のことです。しかし、新入社員は自身のパフォーマンスに対し、大きなプレッシャーを感じるため、自らを追い込んでしまいがちです。

ミスを犯すことへの不安やクビになる恐怖から、自分らしさを発揮できず、余計にパフォーマンスに影響が及ぶこともあるでしょう。

新卒が仕事ができないとクビになる可能性はある？

新卒で仕事ができず、パフォーマンスが思うように上がらない場合、クビになる可能性があるか不安になる方もいるでしょう。

しかし、結論からいって仕事ができない理由で新卒者がクビになるケースはほぼありません。

なぜなら、新卒採用の目的は、長期的な人材開発にあり、教育して成長を促す目的で採用されているからです。

実際、労働基準法では、解雇は「客観的に合理的な理由」を必要とし、「社会通念上相当」とみなされる理由が必要です。

新卒社員が初めての仕事に慣れるのに時間がかかることは当たり前であり、これを解雇理由とするのは難しいでしょう。

また、労働者の懲戒解雇は厳格な要件が設けられており、通常、重大な職務怠慢や違法行為などがない限り適用されません。

しかし、その一方で、パフォーマンスが全く上がらず、また改善の意志や努力が見られない場合、長期的には雇用継続ができない可能性はあります。そのため、自己改善の努力は必要不可欠です。

仕事ができないと感じた時の対処法

自分が仕事ができないと感じた時はどうしたらよいのでしょうか。

焦っている状態だと客観的に自分の行動を見ることができず、突破口を見出すことは難しいように感じます。

そこで、ここでは仕事ができないと感じたときの対処法を紹介します。

• 上司や先輩に相談してみる
• 自分の強みと弱みを把握しておく
• 終業後や休日を活用してスキルアップする

すぐに実践できる方法ばかりですので、1人で悩み続けず行動を起こしてみましょう。

上司や先輩に相談してみる

仕事がうまくいかないと感じたときは、上司や先輩に相談してみましょう。

上司や先輩は経験を積んでいるため、状況を分析して適格なアドバイスをしてくれます。

また、問題を明確にし、共有することで、サポートをしてもらえる可能性もあるでしょう。

ポイントは信頼できる上司や先輩を選んで相談することです。信頼できる上司や先輩のアドバイスなら素直に受け入れ、行動にも移しやすいでしょう。

自分の強みと弱みを把握しておく

自分自身の強みと弱みを理解することは、仕事で成果を出す上で重要です。

誰でも得意、不得意はあるものです。どのタスクが自分に合っているのか、どのスキルを改善すべきなのかを明確にするためにも、自分の強みと弱みは知っておきましょう。

自分の強みと弱みを把握するには、紙に書き出すのがおすすめです。

どんな時に焦ってしまうのか、ミスが多いのかなど、普段の仕事の状況を思い出しながらわかる範囲で書き出しましょう。

そして改善しなければいけない点は、目標を設定して学んでいくことが大切です。

最初は上手くいかなくても、続けるうちに慣れて上手に立ち回れるようになります。

終業後や休日を活用してスキルアップする

仕事の成果を出すためには、自己投資も大切です。単に働くだけでなく、自分自身を成長させるための時間を確保するようにしましょう。

具体的には終業後や休日を活用してスキルアップを図ることです。

たとえば、オンライン学習や読書などは手軽にできて、職場でのパフォーマンスを向上させることが可能です。

持続的な学習と自己改善を行い、自分自身の価値を高め、自信をつけていきましょう。

仕事ができないと陰口を言われるのは会社に問題あり

新卒者が仕事できないと陰口を言うような状況なら、その会社自体に問題があります。

本来なら、会社は新卒者を雇用したら、スキルを磨く手伝いをし、成長できるようサポートをするものです。

しかし育成体制が不十分だったり、もともと職場環境が悪かったりすると、仕事ができないことをすべて新卒者のせいにすることもあるでしょう。

結論から言って、そういった会社はもともと体制に問題があると言わざるを得ません。

そのため、転職も視野にいれて、今後の対応を検討するべきです。

関連記事：仕事をやめなさいのスピリチュアルサイン7つ紹介！ 直感を信じて退職すべき？

関連記事：見切りをつけた方がいい会社の特徴とは？ 4つのサインを紹介

まとめ

新卒社員がすぐに仕事ができないのは当然です。重要なのは、成長したい意欲と、困難に直面した時の対処法を知ることです。

それでも自分がほかの人の足を引っ張っていると悩んでしまう場合は、次のことを試してみましょう。

• 信頼する上司や先輩に相談する
• 自分の強みや弱みを知る
• 休日や夜にスキルアップする時間を持つ

1人で悩んで変に思い詰めてしまうよりは、信用できる誰かに相談に乗ってもらうほうがよいでしょう。

また、自分自身を知る努力と、足りていない部分を補う姿勢も大切です。

ただし、会社の環境が自分の成長を妨げていると感じる場合は、耐えるだけではなく、転職も視野に入れて検討しましょう。